地震や竜巻、集中豪雨は予知しづらい。プレートの境界で発生するとみられる南海
トラフ巨大地震では、津波などで30万人以上の死者が出る恐れもある。そのほか
にも、活火山の噴火や台風など、日本では自然災害が起こる可能性が多い。そこで政府
は事前に防災対策を勧めている。家具の固定や窓ガラスの飛散防止などは被害を少なく
することが必要です。また、ハザードマップもあらかじめ確認することも大切です。
「地震」
地球の内部の変化で地面が揺れる現象。地震の発生した場所を震源という。震源から
周囲に2つの地震波が伝わる。最初の波が揺れる小さなP波、次に横に揺れる大きな
S波。地震のエネルギーの大きさはマグニチュード(M)で表す。東日本大震災はM
9.0。各地の揺れは震度で表す。地震には、プレートとプレートの境目で起こるプレート
境界型(海溝型)と、陸の活断層が動いて起こる直下型がある。
「プレート」
地球を覆う十数枚の岩盤。日本列島は、ユーラシアプレート、フィリピンプレート、
北米プレートの上に乗っている。列島の東側には太平洋プレートがある。
「津波」
海で大地震が発生し、海底が盛り上がったり沈んだりして海面が揺れたときに発生する
波のこと。沖では時速約800キロメートルと高速で、陸地に近づくと波が高くなる。
「活火山」
過去1万年以内に噴火した火山か、現在活発な噴気活動のある火山。富士山・有珠山・
雲仙普賢岳・阿蘇山・桜島・浅間山など全国に110ある。2014年には御嶽山が
噴火し、多数の死者・行方不明者が出た。噴火時に登山客が避難できる施設の整備や
観測態勢の強化が望まれる。
「台風」
北西太平洋にある熱帯低気圧のうち、最大風速が秒速17.2メートル以上のもの。海面
の水温が低い日本付近に来ると力が衰え、最後には熱帯低気圧や温帯低気圧に変わる
土砂崩れ、高潮などの災害を引き起こす恐れがある。
「ハザードマップ」
自然災害の被害が出る場所や大きさ、避難場所などを示した、防災のための地図。
主に地方自治体が作り、住民らが活用をする。