地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標を達成できる水準まで温室効果ガス
排出減が進めば、2040年までに主要排出国の中国や米国を含む9か国で年間数百万
人の命を救うことができるとの推計結果を、英ロンドン大など国際チームが10日まで
に発表した。
温暖化に伴う食糧不足や大気汚染といった悪影響が緩和される。
調査対象は世界の排出量の70%を占める中国、米国、インド、インドネシア、など
9カ国(日本は含まれていない)。各国の削減目標が現状のままだった場合と、パリ協
定の水準に沿って目標を引き上げた場合に分け、PM2.5など大気汚染物質や食料不
足などによる年間の死者数を推計した。
9カ国がパリ協定の目標に沿って削減をした場合は現状のままと比べ、食リスク低下で
約120万人の命が救われると分析された。
パリ協定は産業革命前から気温上昇を2度未満、できれば1.5度抑えることを目標に
しているが現状目標達成は難しい。
このため各国が削減目標を引き上げることが期待されている。
我々にできる事は、自然を大切にして、地球を汚さないことです。環境に対する意識を
持って行動したいものです。