デフレーション(デフレ)からの脱却するには、物価が上がるインフレーション
(インフレ)にすればいいと、政府は考えている。日本銀行に「モノの値段を上げる」
という物価目標をつくらせ、金融緩和でお金の量を増やす。そうすれば、物価が上がる
前にみんなが、買い物や投資をしようとする。買い物や投資が増えれば、景気も回復
するという狙いです。
「デフレーション(デフレ)」
モノの値段が下がり続ける事。企業のもうけが減るので、給与が下がり、人々が買い物
をしなくなる。買ってもらおうと企業は一段と値段を下げるので、さらにもうけが減る
という悪循環に陥る。これをデフレスパイダルと言う。
「物価」
商品やサービスといったモノの値段を総合的に表したもの。ある時の物価を基準として
その前後の物価がどのように変わったかを示す数字は物価指数と呼ばれている。
「インフレーション(インフレ)」
物価が上がり続けること。企業がもうかり、働く人々が給与も増えて、買い物する人が
増える傾向にある。一方で、一本100円で買えたジュースが120円出さないと買え
なくなって「お金の価値が下がる」と言うことになる。
「日本銀行(日銀)」
日本の金融機関の中心となる中央銀行。お札を発行したり、民間の銀行にお金を貸し出
したりする仕事のほか、物価が急激に上下しないように、世の中に出回るお金の量を
コントロールする金融政策などを行っている。
「金融緩和」
日銀が世の中に出回るお金の量を増やすこと。物価の安定や景気回復が目的で、
民間の銀行が持つ国の借金「国債」を買い上げて、銀行の手持ち金を増やすのが主な
目的。
「景気」
企業や人々の経済活動の状態のこと、投資や買い物など、お金の動きが活発な状態を
「好景気」といい、その逆を「不景気」という。日本では1980年代末ごろ「バブル景
気」と呼ばれる好景気を迎えたが、その後、景気は低迷し続けた。