現在の日本では「少子高齢化」が世界でも例のない早いペースで進んでいます。
寿命が延びて元気なお年寄りが増えることはいいことだけど、「税金」を納める
働く世代の人数が減ると、お年寄りの暮らしを支えきれなくなる。
「年金保険」「介護保険」「医療保険」「雇用保険」といった社会保険制度の
見直しも進んでいます。
「少子高齢化」
生まれてくる子供の数が少なくなり、65歳以上の高齢者の割合が増えること。
日本では1970年代半ば以降、女性の社会進出などの影響もあり、少子化が
始まった。70年代半ばは年間約200万人の赤ちゃんが生まれていたが、2013年
は103万人とおよそ半分に減少。一歩で65歳以上の高齢者の割合は増え続けている
13年10月時点では25%。60年には39.9%まで上昇すると予想されている。
「年金保険」
主に仕事を退職したら65歳以上の高齢者に、金銭を支給する国の保険制 度。
働いていた間に、一定の期間以上、保険料としてお金を国に納めていることが
支給の条件。若い働き手が納めた保険料が、高齢者に支給される仕組みなので
若者が減って高齢者が増えることで、制度が維持できるか議論になっている。
「介護保険」
介護が必要となった65歳以上の高齢者が、「ホームヘルパー」を派遣してもらったり
介護施設でトレーニングを受けたりする国の保険制度。制度を運営するために、40歳
以上のなると、一定額の保険料を国に払う仕組み。
「医療保険」
病気やけがで病院で治療をうける際に、治療費の大半は補助してもらう国の保険制度
制度を運用する資金は、家族の中で主に働いている人が払う保険料や税金などが
あてられる。
「雇用保険」
失業した際に、再就職までの生活を安定させるため、一定期間、お金が支払われる
国の保険制度。社員の給与の一部や会社が支払うお金、税金などで、制度が運営され
ている。
「社会保険制度」
年金・介護・医療・雇用の社会保険に加え、生活保護など、国民の健康と生活を守る
ための制度の総称。高齢化で国の支出がふくらみ、国の借金増加の一因になっている。